日本古来の「里山」=循環型社会を取り戻そう!
私たちに様々な恩恵を与え続けてくれる母なる地球は
今、人間のとどまることのない活動のために、永遠と思えた資源も美しい景観にも暗い影を落としつつあります。
私たち日本の祖先は、古来より自然を尊び、身近な存在として親しんでいました。
作物の栽培に不可欠な水や肥料は、雨水や雑木林の落ち葉など自然の機能を利用し、
自然と人間が共生した豊かな循環型社会をつくっていました。
循環型産業は、正に日本古来の「里山」社会にあるのです。
今、現代版地域循環型システムの必要性が高まってきています。
そこで、私たちは地域で無駄になっている「木」の再利用をはじめ、未利用バイオマス資源の活用にも着目し、「里山」型社会の再構築に取り組んでいます。
私たちは“森を元気にする”ことで
現代にふさわしい循環型社会を目指しています。
持続可能な社会(ザ・ナチュラル・ステップ)
(1) 自然の中で、地域から取り出した物質の濃度を増やし続けてはならない
(2) 自然の中で、人間社会が作り出した物質の濃度を増やし続けてはならない
(3) 自然の物質的基盤を破壊し続けてはならない
(4) 人間のニーズが世界中で満たされている
Herman Dalyの法則
(1) 再生可能資源の消費量が、再生産量以下である
(2) 再生不能資源の消費量が新たに創り出した再生可能資源の量に等しい
(3) 廃棄物の量が環境の同化能力(自浄能力)を越えない
燃料としての木質ペレットは、1970年代前半と80年代の2度の石油危機をきっかけとし、欧米を中心に石油の代替燃料として生産されはじめました。
日本では、1982年に生産が企業化され、最盛期には約30工場が操業していました。
ところが、石油危機が修復し、再び石油価格が安定すると、代替燃料としての価格メリットが失われ、消費者はペレットから離れてしまいました。その結果、国内の製造工場は3工場にまで減少してしまいました。
また、当時のペレット燃焼機器が技術的に未熟であったことも、ペレット離れの原因であったと言われています。
しかし近年、地球温暖化、エネルギーの安全保障や石油価格の上昇が問題となっており、木質ペレットなどバイオマス燃料が再び見直されています。現在では、日本各地でペレット製造工場が操業しています。
バイオマスペレットは「地球温暖化問題」の原因である化石燃料の使用を抑えることのできる再生産可能な資源(燃料)です。
製材工場、チップ工場や山から出る木くずや端材、食品加工残さや農業系廃棄物など未利用のバイオマス資源を高圧で押し固めて円筒形に固めたものです。
燃料として利用する場合、薪やチップなど一般的な木の燃料に比べて大きさや形が均一で、乾燥して軽量であるため、液体燃料のように保管、取り扱いが簡単です。事務所や家庭で使用するペレットストーブ、農業用ハウスの暖房や温浴施設の加温等の燃料として利用されます。
飼料や肥料として利用する場合も燃料と同様、規格の統一された、保管、取り扱いに優れた製品となります。